キャリア段位制度というのは、簡単に言うと介護プロフェッショナルとしてどの程度のレベルにいるのかを判定してもらえる制度のことです。評価は、知識と実践的スキルの両方について行われます。段位が上がるにつれて、職場でできることも増えていきます。
たとえば、アセッサーといって職員の段位を評価する側の人間になるためには、自身の段位が4以上なければいけません。介護士の評価は非常に難しかったわけですが、この制度ができてからは自分がどの程度のレベルにいるのかを客観的に理解できるようになっています。特に、実践的スキルの面についての評価は今までほとんどされてきませんでした。この点に評価が下されるようになったのが画期的な部分でしょう。知識については、どの資格を持っているかでレベルが決まるので、難しいことは何もありません。
介護職員初任者研修を終わらせていれば、知識の面ではレベル1ということになります。実務者研修が終わればレベル3に認定され、介護福祉士の国家試験にパスすればレベル4の認定がもらえます。一応レベル4に認定されれば、プロフェッショナルとしては一人前だと見てもらえます。レベル5以上は、何か専門的なことを勉強しない限りは認定されることはありません。レベル5になれば、チームのリーダーとして働いていくこともできます。
今はまだこの段位を有効活用できるシーンは少ないですが、今後は何かとこの段位が使われていくと予想されているので、早めにレベルアップしておくといいでしょう。